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熊本産い草の生産農家

恩琥知心
先人の思いを未来に
新しきを喜びに
琥珀色の幸運を新世界に





メンバー紹介

茣蓙蔵十平では家族4人、スタッフ2人で事業を展開しております。

七代目、商品開発担当
畑野泰輝
副代表
畑野佳子
五代目、前代表
畑野十平
六代目、代表
畑野泰人
スタッフ
竹下信二
スタッフ
チャイ

茣蓙蔵十平の歴史

起源

江戸時代後期、干拓だったこの地(現在の熊本県宇城市小川町)に初代当主の畑野十平が入植したことで、当農園が始まりました。当時は稲作を中心とした農園で、海が近かったこともあり、後の海苔の養殖も行っておりました。
い草生産の始まり
時代が進み1960年代の頃、初代と同じ名で五代 目になる十平が、い草の生産に力を入れるようになりました。五代目十平は乾燥したい草を蔵で寝かせ熟成させる技法を確立させ、そのい草で織った畳表は関東で好評であり‘十平表’と名を轟かせました。
現代、そして未来へ

さらに時代が下り現在の六代目泰人の時代になると、い草の生産技術に力を入れるようになり、品評会にて多々入賞するようになりました。 これまでは当農園は屋号を名乗ってはいませんでしたが、2018年に農園の創業者の十平、十平表の名を轟かせた十平への感謝の意と、蔵で熟成する独自の技法から屋号を‘茣蓙蔵十平’としました。 茣蓙蔵十平は現在も進化を続けており、寝ござの商品化や自家をモデルルームとした新たな畳の使用法を提案し、い草から作られる新たな世界観を世に提供しております。

畑からお部屋までのプロローグ

大地を育てる
良い畳表を作るには原料(い草)が良くなくてはいけません。
い草が育ちやすい大地(農場)にするためにも「土づくり」は欠かせないのです。い草を2年作ったら1年お休みさせ緑肥を作ります。大きくなったら鋤き込み土の中に、大量の緑肥(有機物)が入ることによってふかふかの土の大地に育ちます。瑞々しく艶々としたい草ができるためには欠かせないのです。

受け継がれ進化する
い草は種からではなく苗を株分けします。それは品質が安定するからです。
そして3年に一度、苗が先祖返りしない様に研究機関で更新をしなければなりません。
しかし、茣蓙蔵十平のい草は独自に良い苗を選び毎年更新します。脈々と受け継がれる良質な苗たち。そしてその品種のサラブレッドになる工夫をし進化し続けているのです。お客様にご満足いただけるライフスタイルを提供したい!その一心なのです。

微生物の魔法
五代目十平の代から微生物資材を使用していました。それは土に有効微生物が多いと病気に強く農薬も減らせ、元気ない草に育つからです。近年は大学生が起業した株式会社ciamo( )のくまレッド(光合成細菌)を自家培養しています。地元八代平野で採取されたこの菌。そして餌となるのはこれまで廃棄されていた焼酎粕。焼酎粕の有効活用と彼らのビジョンに共鳴し地域貢献できればと考えた結果です。このくまレッドがしっかりと充実した丸みを持った丈夫ない草となるのです。
熟成……そして琥珀へ
茣蓙蔵十平の一番のこだわりと言えるのが、い草での「熟成」です。収穫乾燥後に熟成。そしてい草を長さごとの選別をし、袋に入れたまま熟成。
一度空気に触れることでい草が「調湿」されます。この工程はこだわりの酒蔵の日本酒つくりと同じなのです。ゆっくりじっくり手間かける。この工程が急激な色変わりを防ぎ、畳が綺麗な琥珀色に移り変わっていくのです。それはお客様に畳を 末永く愛してもらいたいからです。
従来の畳表と熟成表の違い


従来の畳表
い草の
収穫・選別
い草の
選別作業
畳表の
製織
製品
(畳表)
熟成表
い草の
収穫・選別
一次熟成期間
3ヶ月以上
い草の
選別作業
二次熟成期間
3ヶ月以上
原料の
選択
畳表の
製織
美しいナチュラルグリーンへ
い草は生きています!したがって晴天、雨天、曇天等、湿度の差異によって畳表の色調が変わってきます。そう繊細なのです。そのため茣蓙蔵十平では気密性を高め、冷暖房完備、湿度調整できる作業場を思い切って新設しました。1枚1枚均一なナチュラルグリーンの畳表を織り、選んでくださったお客様「畳替えしてよかった」と喜んでいただきたい。そのためには欠かせない設備と思ったからです。
最後は職人の手で
さて、お膳立ては整った。しかし最後は職人の手にかかっています。
い草も農産物。粒が太かったり細かったり、硬かったり柔かったり様々です。
そのためい草が経糸に負けて切れたり、膨れた部分を除去し、判らない様にするのが仕上げ技術です。
同じい草(原料)でも織り手が変われば、畳表の表情は全く変わります。触った時のツルツルとした質感、滑らかさが製織技術。まずは見て触って匂って、ゴロンと横になって……
五感で至福のひと時をご体感いただけると確信しております。
製品
(畳表)



い草生産の流れ

い草は苗作りから畳表の加工まで約2年と長い年月を要します。手間ひまかかるい草の各工程をご説明いたします。
12月~翌年11月 苗作り、管理


苗作りの時点で1年間弱かかります。
12月に苗を見極め選び株分けしていきます。苗床での管理とポットへの移植を2度行い、苗を増やしてしていきます。こまめに草取りや潅水を行い、立派な苗になるよう育成していきます。
翌年11月 田んぼへの植え付け


冬に入り寒くなる時期に、約1年かけて育てた苗を本田へ移植します。
植え付けは専用の機械で行いますが、欠株や上手く植わらなかった箇所もあるため、最後は私たちが田んぼに入り丁寧に植えなおします。
さらにこの時期はカモが飛来し、田んぼを荒らします。い草がしっかり根を張るまでは、毎日深夜と早朝に見回りをします。
翌々年5月 杭打ち、網張


春になり気温が上がると、い草が急激に成長します。伸びたい草が倒れず品質を保つために、田んぼの中に杭を打ち網を張ります。
杭打ちはほとんど手作業。重労働ですが杭が後に緩くならないよう、角度と深さを調整します。もはやプロの勘です。
正しく杭を打ち網を張ることでい草はまっすぐ立ち、根までしっかりと日光がさします。
い草も元気に成長し、一本一本が綺麗なグリーンに育ちます。
翌々年7月 刈り取り


夏になり草丈が170cmほどになれば刈り取りの時期です。
刈り取ったい草は専用の天然染土で泥染めをして、乾燥させて袋に 詰めます。
作業開始が午前3時過ぎで過酷です。約1ヶ月間毎日やります。しかし、お客様にしっかり届き喜んでいただけることを願い、一生懸命丁寧に手をかけていきます。
ちなみに泥染めをすることで、畳特有の落ち着いた香りが生まれます。
畳表へ加工へ


袋詰めしたい草は熟成や選別を経て、畳表へ加工していきます。
製織の際は湿度をしっかり管理し、手作業でい草の枯れや折れを除いていきます。人の目でしっかり見極めることで、専用の織機で綺麗に織り上げることができ、鮮やかなナチュラルグリーンの畳表が完成します。
ここまで2年の歳月がかかりましたが、私たちの思いが込められた逸品になるのです。



